日本でダムネーションの上映がされたのは2014年(現在2020年)。もうずいぶん前なんですね。。。その頃Tシャツを買ったのを覚えています。ずいぶん経った今でもその内容は色褪せず、まさにまだこれからのことと思います。
約90分、飽きることなく(翻訳テロップ付きレンタルを)見てしまいました。ダムに関しては釣り師なら必ず疑問に思わないではいられないところですが、日本で政治家の発言を聞くと暗くなりがちですし、正直一体どうしたらいいかわからないというのが大方の思うところではないかと思います。そんな私たちにこの製作者は映像によって今までにはない可能性のメッセージを送ってくれています。ユーモアやアートで伝えるところがあっていいと思わせるところがあり、結果に導くのはその川や自然、生き物に情熱ある人たちが思い続けることが大切と言ってくれています。
下はダムネーションのトレーラームービー約3分。日本語のテロップが入り誰でも見やすくわかりやすい内容です。シンプルに自然に返すと言う発想から、多くの努力が生まれ実現していく撤去へ向けたメッセージがあります。まずはそのスピリットを感じるのなら下のトレーラームービーを。
今ではiTunesやamazonプライムでフルムービーを見ることができます。レンタルであれば500円ほど。すべて翻訳付きです。
もし翻訳が必要ないのであれば、下のYoutubeで約1時間半のフルムービーを見ることが可能です。1時間13分のところにダムを爆破し、溜まった砂や泥が強烈に流されてゆき、そして取り戻した流れの1年後と足はやに確認できます。それはまさに荒瀬ダムを取り去ったあとと似ています。かつて私が学生の頃、溜まったヘドロが下流に多大な影響を及ぼすから撤去が難しいと言われていたのを思い出しましたが、映像で見てもそれは明白で、ヒドイ暗黒の堆積物が下流に一気に流れればその生態系にはどれほどの影響があるか恐ろしい想像ができます。しかし自然の中では土石流や洪水などでこれと類似する大きな被害をいくつも繰り返しつつ生き物は再生を繰り返してきたはずです。現状ダムによって再生の力を止めていることの方が大きな問題なのだと思います。ぜひご覧ください。
雑誌によるDAMNATION製作主任へのインタビューです。
的を得た評価だと思います。映画を観る前に読んでいただいてもいいと思います。
ダムに関する一般情報(ダムネーションHP)
ダムに関する一般的な情報もシェアされていて、今一度釣り師が抱いてきたイメージを確認するとともに、新しい視点を得ることができるかもしれません。
ここに北海道のダムにスリットを入れて魚の上下流への移動を可能にした報告があります。サクラマス、アメマス、各種鮭、もちろん他の多くの生物に対して、一つの有効な方法かもしれません。まずやってみる、という一つのアイデアとして。
長野県で活動する団体で、地域行政とともに日本で最大級のスリット化を実現してきています。流れを、自然を少しでも元に戻したい、税金は有効に使って欲しいというストレートな気持ちで、地道な努力を継続されています。
日本のダム問題一覧を確認するのに便利です。ダムに関する基本情報など掲載があります。
このサイト内でダム、環境関連の動画をリンクしています。合わせて参考に。
ダムネーションKEYメンバーがキャンペーン3年後くらい(!?)にオバマ政権時代のホワイトハウスを訪れて嘆願書を提出しました。一人の真摯なアイデアが形になっていく過程の一つですが、発端はシンプルにRESTORE(元に戻す)という考えから始まったと言います。
パタゴニアのイヴォン・シュイナードがBCで釣りをした時の逸話などを交えて環境活動家としての生い立ちを語っています。とても面白い!